北海道胆振東部地震 札幌に出張していたサラリーマンの備忘録①

9月3日~6日の予定で札幌に出張していました。

この時期は海外からの観光客も多く、混雑していることが多いので、出来れば出張は避けたかったのですが、仕事なので仕方ありません。

 

宿を予約するのが大変で、1日1万円超えの宿しか空きがないためコツコツ楽天トラベルやじゃらんのサイトをチェックして空きがないかチェックしていましたが、結局一緒に行く事になった同僚が東横インの空きを見つけてくれて2人とも宿が確保できてひと安心でした。

 

そんな中で、台風の影響で飛行機が運休を決定し、JRも運休となったため、5日の仕事はキャンセルして、地下鉄とバスで移動できるところにでも営業してこようと考えていました。

 

台風前には到着していたため台風の影響を受けなかったので、正直台風での交通の影響は他人事でした。

5日も移動手段の関係で訪問先の変更はありましたが、普通に仕事して、あとは6日の現場作業の立会いをしてやっと帰りだと思ってホテルに戻りました。

特にすることもないためテレビを見たりノートパソコンで動画見てたりしながら、22時ごろには一旦寝て、いつもなら6時ごろに目が覚めるのですが、たまたま2時半ごろに目が覚めたので、再度寝ようと思いながら寝れずにダラダラと過ごしていたら3時過ぎに大地震がありました。

地震の直前に個人用と会社用のそれぞれ2台の携帯電話とスマホで緊急地震警報が鳴ったのでむしろそれにびっくりして、すぐに大地震って感じでした。

 

急いで外に出るべきか悩みましたが、室内の方がむしろ安心ではないかと思い、室内にいましたが、その後すぐに停電し、非常灯のみが点灯した状態で、後は状況確認のためにスマホで検索していました。

 

かれこれ20年以上、北海道には毎月のように出張に来ていましたので、それになりに市町村名を聞けばどの辺か理解できますし、安平町は2年前に仕事で訪問した事があったため、札幌からは遠いから、この停電もすぐに復旧すると思っていました。

 

楽観的に考えていましたので、朝からの仕事はどうしようかと思っていたほどです。

札幌駅から歩くのは大変ですが、30分歩けば着く距離なので最悪は歩いてもいいかなと思いましたが、ホテルを出る前に客先に当日の作業は実施されるか確認しようと電話しましたが客先も混乱していたのだと思いますが、連絡がつかず仕方ないのでタクシーをひろって現地に到着した時に今日は中止だと分かり、そのまままたホテルに乗ってきたタクシーで帰る事になりました。

 

6日の17時発の飛行機を予約していましたので、それまでには復旧しているだろうと思っていましたが、JR北海道の全線運休が発表されて、新千歳空港も閉鎖が決定してようやくあせりだしました。

 

一番の問題は宿がないことです。

6日に帰る予定なので、当然ながら朝にチェックアウトして、先に書いた通り、一旦仕事場に向かってすぐに戻ってきましたが、すでにチェックアウトしている人も6日も宿泊希望の人は、優先して予約を受け付けますという話になり、とりあえず10時までは部屋にいてもらって、10時に6日も宿泊可能か館内放送しますということでしたが、結局、10時30分までに一旦チェックアウトしてくださいということになりましたが、その後どうしようか悩んでいたらすぐに、本部と相談しているため、とりあえずそのまま部屋に戻ってもらって構わないということになりました。

まだ6日の宿泊が確約ではないため、連絡あり次第、部屋を出る事になる可能性があるため、ホテルの予約を探しましたが、当然ながらまったくない状況で、することないので札幌駅に向かうと沢山いてスマホや携帯の充電をしている人が沢山いました。

 

個人同士で情報交換している人や駅員に状況を聞いていましたが、もっと分かりやすく情報を公開してくれたらなと感じました。

・避難所はどこで、ここからこう向かえば良い

・水は、どこどこで仮設水道が供給されてる

・インフラの状況(停電の復旧、交通の復旧など)

・販売しているコンビニなどの情報

 

多分、こういう情報を壁に張って教えてくれていた場所もあったと思いますけど、私は札幌駅~すすきの駅周辺を歩きましたが見つけられませんでした。

 

札幌駅の壁に手書きで貼り付けてくれればどれほどみんなにとって有益な情報になることかと思っていました。

避難所はツイッターで把握し、水は、たまたま近くの人が、どこどこで水道局の人が給水していると話していたため知る事ができました

宿泊していたホテルのすぐ近くで、水道のマンホールを開けて蛇口が4つくらいついたものをマンホールに差し込んで給水していました。

6日の6時の時点でコンビニ行っても水はありませんでしたし、アクエリアス午後の紅茶とコーヒーを買いましたが、6日の15時過ぎでは10軒近くのコンビニ行きましたが、空いていたのが2軒で、缶コーヒーとお酒くらいしか売っていませんでしたので水が飲める情報は凄く有難かったです。

 

 水は確保して、食料はマイナーなお菓子が購入できましたので、あとは宿だなと思っていましたが、実際問題として、どこのホテルも停電により予約状況が把握できない事と停電状態では、ホテルとしても客を受け入れられないなどの理由により断られるばかりで、宿泊していた東横インに6日も継続して宿泊させてもらう以外は、避難所か駅での野宿しかないと思っていました。

 

私は運よく東横インに6日も宿泊できましたが、19時頃には周辺は真っ暗で、これがブラックアウトなのかと思いながら、スマホの明かりだけが頼りでした。

本当に真っ暗で、たまに通過する車のライトが反射する程度で、それ以外では、何も見えませんでした。

更には、部屋が暑苦しかったです。

日が落ちて多少は涼しくなりましたが、日中は、ホテルの部屋にいるときは、窓を空けると涼しいですが閉めるとムシムシする感じで、何となく息苦しい感じでした。

日が落ちると真っ暗で何もすることがありませんので、寝るしかなく、19時30分頃には一旦寝ましたが、20時ごろに妻から、札幌の一部で復旧したらしいと情報があり、ここもそろそろかと期待していましたが、結局復旧したのは21時50分でした。

 

停電してから1日も経っていませんでしたが、電気の有難さをこの日ほど実感した日はないと思います。

外に出たら周辺も明かりがついており、テレビでも確か40%か50%程度復旧と伝えていたので、完全復旧にはほど遠いですが、だいぶ復旧されてきたのだなと思いました。

 

そしてようやくテレビやネット情報を見る事が出来て、今回の地震の影響を把握することになりました。

 

震源地が北海道内の半分以上の電気を供給する苫東厚真発電所の近くで、苫東厚真発電所が止まった事によって、北海道内全域の295万戸が停電していた事。

 

新千歳空港は、水漏れや天井が落下したりするなどして6日は完全閉鎖されていたこと。

 

震源地周辺の被害が大きい事

 

などですが、先にも書きましたが停電による食料や電池などの物資不足、一部のコンビニやスーパーを除く全ての店舗が閉鎖されていることは分かっていても札幌市内での清田区液状化を除く被害はありませんでしたので、あまり被災している実感がない状況でした。

 

あまり実感がないのですが、心配だったのは宿の問題で、6日は、東横インの連泊が決まるまでは、宿のことばかり考えていました。

 

北海道は、6月~9月は宿が確保できないことが多く、特に急に出張日程が変更になったりするとネットカフェにとまることも今まで何度もありました。

 

今年の4月に禁煙するまでは喫煙者だったので、カプセルホテルは部屋で喫煙出来ない為、個人的にはカプセルホテル泊まるならネットカフェの方が良かったためネットカフェを利用する事がありましたが、今回に限っては、全て閉店していたため宿がない=避難所か野宿という選択肢でしたので、野宿とか絶対に嫌だなと思っていました。

 

他のホテルはどのような対応だったのか気になりますが、東横インの場合は、ネットが繋がらない為、電話で本部と確認して、当日宿泊していた人を優先して宿泊できるように対応していたらしいです。

 

本当にこの対応は感謝でしかないです。

 

長くなりすぎたので、わける事にします。