北海道胆振東部地震 札幌に出張していたサラリーマンの備忘録②

続きです。

結局6日は、いつもよりかなり遅い夜中の1時に寝て、6時には起きたのですが、問題は、今日帰れるかどうかという点で、6日の夕方の時点で7日午前中のJR北海道の全便運休は決定していましたし、飛行機も午前中は運休ということでした。

 

6日の夜に7日19時の予約は取れたので、JR北海道が動けば帰れると思っていました。

 

飛行機の予約もいつもならネットで変更するのですが、ネットは繋がり難くなっていて、何度も札幌駅に行ってスマホの充電するのも面倒だったので今回は電話で変更してもらっていました。

 

結局、飛行機は

①6日 17時 →②7日 13時 →③7日 14時→④7日 19時→⑤7日 16時10分に変更して帰る事が出来ました。

 

②と③は、電車が7日朝から動いているだろうと思って①から一旦13時に変更し、13時では早すぎたと思い、14時に再度変更しましたが、7日はJR北海道が午後は未定で運転するとは限らないということだったため、遅い時間に変更したほうがよいだろうと思い19時に変更しました。

 

7日8時過ぎには、新千歳空港が開放され(当初は10時オープンの予定が人が沢山いたため急遽時間を早めたらしい)、午後からの便の運行も発表され、JR北海道も新幹線の運転が発表されましたので、午後からの在来線も間違いないだろうと思っていましたが、結果的には動いたのは新千歳空港までの快速エアポートのみ通常1時間4本を2本にして運行ということになりました。

地震後最初の電車に乗るために12時から並び、結局動いたのは13時30分過ぎで、通常は36分くらいで新千歳空港に到着しますが、1時間以上かかって新千歳空港に到着しました。

電車でとなりにいた若い女性が凄く汗臭くて、普通だったら嫌だなと思うところですが、髪もぱさぱさで若いのに可哀相だなと勝手に同情していました。

 

体力的に疲れたのは、この電車の時だけで、その後はびっくりするほどスムーズでした。

15時少し前にキャンセル待ちを空港でやり直して、次回は16時10分発のキャンセル待ちになるので20分前までに空席待ちカウンターに来てくださいということでしたので、約1時間空港内をあちこち歩いていました。

空港内は大混雑で、地べたに座る場所すらない感じで、空調が動いていないのか、動いていても人が多すぎて効果がないのか、やたら蒸し暑いため外でぶらぶらしていました。

15時50分に空席待ちカウンターに行ったら、空席があり、そのまま飛行機に乗って帰る事ができました。

 

飛行機が動いても予約して人たちが空港までこれなかったケースも多いらしく、空席待ちすればすんなり乗れる感じでした。

一番の問題は、チケットを取っていなかった又は取れなかった人たちで、混乱を避けるためチケットの購入を一時的にストップしていましたので、大混雑でした。

 

電車が動かなければ最悪タクシーで空港まで行こうと思っていましたが同じ事考える人も多く、タクシー待ちもとんでもない人数が待っていて更に、空港周辺は大渋滞だったらしく、空港近くまできてもたどり着けない状況だったみたいです

ちなみにレンタカーは何社か電話しましたが全て空きはなしと言われました。

 

今回の地震は北海道では初となる震度7地震で被害も大きく、ブラックアウトという問題もあり、課題も沢山あったと思いますが、

・道内主要都市は、地震後1日以内で電気は復旧し、2日で99%復旧させた。

・交通インフラも主要路線は1日で復旧させた。

 

これは誇るべき日本の対応と言えると思います。

まだまだ地震の影響が残っている方も多くいらっしゃると思いますが、ここまで迅速に対応できるのは日本だからこそと言えると思います。

 

それなのに7日の朝のテレビで見た番組では、

「今回の停電の問題は、苫東厚真火力発電所に需要の半分以上を依存していたことが問題であり、更には、泊原発が動いていたらこんなことにはならなかったという風潮があることが大きな問題である。今回の地震をきっかけに原発を再稼動させようとする動きは卑劣であり、阻止しなければならない。泊原発がまだあるからこそ依存しようと考えるのであって、泊原発はないものとして、新しく発電所を建てなかった電力会社の怠慢が問題である。本当は太陽光発電をもっと増やせばいいのに、電力会社が損するから増やせない」

みたいな感じで熱心にはなしていました。

 

色々な考えがありますので原発に関して、危険だから止めたほうが良いとするのは正論ですけど、「新しく発電所作ればいい」なんて民間企業に向かって安易に言うのは、どこまで無知なんだと思います。

費用対効果を考えれば、発電所を安易に作ることができないのはすぐに理解できるはずです。

 

まぁ言いたい事はいっぱいあって、あまりにも無責任な発言をしているキー局の社員とコメンテーターは、今回の地震なんてどうでもいいことなんだなと思いました。

何の根拠もないどうでもよい持論を言う前に、今どのような状況で、例えば、どこに避難所があって、市役所にいけばスマホ充電できますとか、炊き出ししている場所はどこにあるとか、それに情報集めるときは、ツイッターとか、こういう機能があるとか有益な情報を繰り返し伝えるべきではないかと思いました。

他の局では普通にやっていましたけど、あえて名前は出しませんが、この局はどうしようもない人達だなと実感しました。

 

震度7と言う大きな地震があって沢山の困難があってもわずか1日・2日で復旧させる対応力に対してもっと賞賛すべきではないかと思います。