出張雑記Part17 札幌に外資系ホテルが少ない理由

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札幌市内には外資系ホテルが少ないです。

少ないというよりも”ない”と思っている人も多いのではないでしょうか。

特に新札幌駅にあった駅前の「シェラトンホテル札幌」が2014年に提携解消に伴って外資系ホテルではなくなってしまったのが、”札幌には外資系ホテルがない(ないわけではないですが)”というイメージを持たれる理由だと思います。

新札幌駅のランドマーク的存在であり、”札幌市内の外資系ホテルといえばシェラトン”と思っていた人は多いと思います。

そのため「シェラトンホテル札幌」が「ホテルエミシア札幌」となり、シェラトンの名前が消えたことで外資系ホテルがないという印象になったのだと思います。

2016年にアコーホテルズ系の「ノボテル札幌」は、「プレミアホテル中島公園 札幌」になりましたし、2015年にマリオット・インターナショナル系の「ルネッサンスサッポロホテル」は、「プレミアホテル-SUBAKI-札幌」になりました。

更には、「ラマダホテル札幌」は、「ANAホリデイ・イン札幌すすきの」になりました。

ラマダは、元々近畿日本ツーリスト系の「ホテルサンフラワー札幌」というホテルで一時期モルガン・スタンレー系の不動産投資会社のホテルになって今は、ANA系なので、外資系とも呼び難いですが、IHG・ANA・ホテルズグループジャパンというANAインターコンチネンタルホテルの業務提携によるホテル運営会社となりますので、「ANAクラウンプラザホテル札幌」とともに外資系とも言えますが、外資系ではないとも言えます。

札幌市内には、アコーホテルズ系の「メルキュールホテル札幌」や「イビススタイルズ札幌」がありますが、シェラトンとかヒルトンとかハイアットなど、日本でも知名度の高い名前ではないため(アコーホテルズは大手ですが、メルキュールホテルは日本で6か所、イビスも5か所なので、外資系としての知名度は低い)外資系のホテルがないと思われる要因だと思います。

 

札幌市内では、ウェスティンホテルやマリオットが札幌三井JPビルディングの高層階に進出するらしいと噂がありましたが、結局は進出せずホテル部分が計画からなくなってしまいました。

札幌市内に外資系ホテルが進出しない大きな理由と言われているのが、夏季と冬季の価格差です。

夏季は観光客が多く、宿泊料金も高く設定できますし、稼働率も高いですが、冬季はひどいものです。

前回の記事でも書きましたが、札幌市が発表している月ごとの観光客数は夏季が1,800万人前後に対して、冬季は900万人前後であり、半減しています。


年間を通じて観光客を呼び込みことが出来ない札幌市は外資系(外資系に限らないと思いますが)にとって魅力のない地域となるのでしょう。

札幌市も大都市ではありますが、東京、大阪、名古屋に比べれば劣りますしそもそも外資系ホテルが多いのは東京が40くらいで、大阪が13だったはず(記憶曖昧ですが)それ以外は、3つくらいだったはずなので、外資系ホテルが少ないのは日本では普通だったりしますが、人口195万人都市であれば、少なくとも1つや2つあってもおかしくないと思いますが、年間を通じての安定した宿泊客を呼び込むことが難しい点が挙げられるのだと思います。

あとビジネス利用客の取り込みとしても魅力がないのかもしれません。

 

そして札幌市内に外資系ホテルが少ない理由があります。

それは、札幌市以外に外資系ホテルが沢山あるため札幌市に作る必要がないということです。

それは次の記事で