ビジネスホテルは、クオカードが人気な理由

 

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<一休.com QUOカードプランの画像>


今は若い人はクオカードを知っているのか分かりませんが、以前は粗品として企業ロゴの入ったクオカードをもらったりしたことがありましたが今ではそんなことはなくなりました。

現金相当のカードであるためにクオカードを配るのをやめたのか、クオカード自体が使いにくい為なのかわかりませんが、今では手に入れることはほとんどありません。

ここ数年クオカードを手に入れたことがない人も多いのではないかと思います。

 

クオカードは2017年12月に買収されたらしく、現在は住友商事系のティーガイアが親会社であり、決算情報をみると認知度は92.3%でほぼすべての人がクオカードをしっているといって過言ではなく、発行高も伸びているようです。

例えば1,000円分のクオカードがあれば無期限で、おつりは出ませんが、残金はのこるため仮に800円の商品を買っても残り200円は後日使えるため損することはなく、残金と不足分の現金を足して使うこともできるため小銭が不要で便利ではありますが、使えるところが少ないのがデメリットでしょう。

約57,000店で使えるようですが、主要なコンビニと書店で使えますが、むしろ使えない店が圧倒的に多いです。

コンビニや書店をよく利用する人であれば、月1~3万円くらいのクオカードは消費してしまうのかもしれませんが、あまり利用しない人にとっては、タバコや公共料金の支払いには使えないためクオカードの使い道がないことが多かったりします。

そのため利用者も少ないと思いますが、ビジネスホテルでは、クオカード付きプランを採用しているホテルが案外多いです。

以前の記事でも書きましたが、出張時の宿泊費に関しては、会社によって2つに分かれます。

①実費精算(会社規定範囲内の額で、ホテル代として支払った金額を会社が支払う)

例えば、会社規定上限が10,000円であって、ホテル代が8,000円の場合、実費の8,000円が支払われる。

②会社規定金額での精算(宿泊費として会社が規定した額が支払われる)

会社規定の宿泊費が10,000円の場合、仮にホテル代が8,000円でも10,000円支払われる。

 

②の場合は、ホテル代が安ければ安いほどお得ですが、①の場合は、上限いっぱいまで使っても安く泊まっても同じです。

そのため例えばクオカード付きプランを利用することでクオカード分がもうけになるためお得になります。

本来は、不当な利益になってしまうと思いますが、出張時には夕食代など家に帰ればかからなかった費用が発生しますので、1,000円、2,000円くらいをクオカードでもらって夕食代にあてるのは、そこまで悪いことではないのではないかと個人的には思います。

クオカード付きプランをしているホテルも多い為、黙認されているのかもしれません。

クオカードがダメとなったらポイント還元とかキャッシュバックとかすべてダメになってしまうので、そこまで厳しく取り締まるつもりはないのだと思います。

 

さて、宿泊費に関して①の実費精算と②の会社規定金額での精算で、どのくらいの比率なのか分かりませんが、①を採用している会社も多くあり、その場合はポイント還元してくれるホテルかクオカードプラン付きがあるホテルを選ぶ人が多いように思います。

以前は、クオカード5,000円付きプランの宿泊費が10,000円のような本来の宿泊費とクオカード代が同じようなプランがあったような記憶がありますが、ちょっと調べた限りでは、1,000円のクオカード付きが圧倒的に多く、一番高いプランでもクオカ―ド3,000円というプランしか見つけることが出来ませんでした。

もっと調べたら高額なプランがあるかもしれませんが、一時期批判されていたためあまり高額なクオカードプランはやめてしまったのかもしれません。

(宿泊費として会社が支払っているのに実はクオカード代が含まれているのは会社に対して騙し、不当に利益を得ていることになるのではないかという批判)

 

ビジネスホテルではクオカード付きプランのあるホテルというのは多い為、まだまだクオカードを使っているビジネスマンは多いと思いますが、飲食店で使えないのが非常に勿体ないです。

ホテルのプランとしてクオカードをもらう場合、数千円程度であれば、お酒+おつまみ代や普段のコーヒーなどの飲食費としての支払いに使えばよいですが、出張族の場合、夕食代がかかりますので、居酒屋やファミレス(デニーズは使えるようですが、すかいらーくは昨年から使えなくなりました)で使えるとクオカードの使い道があります。

正直、禁煙して以来、コンビニは飲み物買ったり、出張時にはおにぎりかったりして利用しますが、1回あたり100円~500円くらいです。

近くにスーパーがあればそこを利用しますし、タバコを買わなくなって以降コンビニに行く回数は激減しました。(そもそもクオカードでタバコは買えませんが)

本もあまり買いませんし、デニーズはここ数年行ったことがないですし、クオカードの使い道は皆無ではありませんが多分使いきれない事でしょう。

 

しかしながらクオカードはビジネスホテルにおいて非常に多く流通しており、特に出張族にとってはメジャーなカードのひとつなのだと思います。

①のような実費精算の会社があって、以前の記事のように出張時の宿泊費の相場は東京・大阪などの大都市の場合、10,000円が相場のようですが、7,000~8,000円で泊まることが出来るホテルも沢山あります。

会社規定の宿泊費との差額分をクオカードで埋めて、そのクオカードで夕食代などに使う人が多い以上、クオカード付きプランがなくなることはないでしょうし、実際今もクオカード付きプランのあるホテルが多いことが、需要があるという何よりの証拠だと思います。

本来の宿泊代が8,0000円なのに2,000円キャッシュバック付きプラン10,000円なんてプランはさすがに露骨すぎますので、クオカード付きプランというのは継続されることでしょう。

今後の課題は、使えるお店をもっと増やしてほしいものです。