ランドセルPart4 安全ナスカン(安全フッカー)の評価

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萬勇鞄さんのHPの画像です。

 

ランドセルの横にあるフックをナスカンとかフッカーと呼ぶようですが、昔はここにちょっとした荷物を引っ掛けている子供を多く見かけました。最近ではほとんどみかけませんが、そもそもあまり小学生を見かける事が少ないので、状況が分かりませんが、学校によっては禁止しているケースもあるらしいので減っていることはまちがいないと思います。

このナスカンは、ランドセルの外に物を引っ掛けているため、その荷物が、他の物に引っ掛けたりして、転倒する可能性があるため20kg前後の負荷がかかると外れる安全ナスカン(又は安全フッカー)を採用しているメーカーが多いです。

 

引き合いに出される例として、ナスカンに引っ掛けていた給食袋が、自転車(又は自動車)のサイドミラー(又は自転車のハンドル)などに引っかかり、数十メートル子供が引きづられて大怪我を負った・・・などがあります。

 

これを聞くと安全ナスカンなんて普通のナスカンに比べても対して価格アップしないだろうし、ひとつの部品でしかないため簡単に仕様変更出来るだろうから、安全ナスカンを採用していないメーカーは、

 

”商売のために親心をくすぐる言葉をHPなどで書いているけど、実際は金儲けしか考えていないようなメーカー”

 

だと断言してもいいのではないかと個人的には感じていました。

安全ナスカンは標準品にして良いのではないかとも思っていました。

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※カザマランドセルさんの画像です。

 

www.youtube.com

セイバンさんの安全ナスカンの試験動画です。

 

この動画を見ると安全ナスカンは必須だろうと感じます。

 

全国区のメーカーは、安全ナスカンは標準で、デパートで販売しているランドセルもほとんどが安全ナスカンでした。

でも工房系メーカーは、安全ナスカンを採用していないメーカーが多い。

 

萬勇鞄さんのHPではナスカンについて以下のとおり書かれています。

 

萬勇鞄で使っているナスカンは安全ナスカンではありません。
オーソドックスなナスカンを使用しています。

実は安全ナスカンというのは樹脂製です。
樹脂というのは割れやすく壊れやすいため、6年間の使用には耐えられない可能性があります。

また、安全ナスカンというのは引っ張られたときなどに自動的にナスカンが外れるようになっているのですが、
使っているうちに性能が落ちていく可能性があります。
その結果、いつも通りに荷物をかけているだけでも、ナスカンが外れてしまうことがあります。

以上の理由から、安全ナスカンは耐久性が低いからランドセルには使えない、と萬勇鞄では考えています。

今まで使われてきたオーソドックスなナスカンは、長年使われてきただけありやっぱり丈夫です。
金属製なので重い荷物をかけてもへっちゃら。
6年間安心してお使いいただけます。

 

安全ナスカンを採用していない他のメーカーも採用していない理由は、ほぼ同じでした。

実際、安全ナスカンを製造しているメーカーの理想的な角度で引っ張られたら20kg前後の荷重で外れますが、そうでなければ外れない場合もあるらしく

「私のランドセルは安全ナスカンだから給食袋引っ掛けても平気」と過信して、最悪の場合外れなかったとなってしまう可能性もあります。

 

最初からナスカンに大きな荷物を引っ掛けたら駄目と子供に伝えた方がいいのかもしれないなと思ったりします。

 

安全ナスカンを採用しているメーカーは、多いですから安全であることは間違いないと思いますが、実際、一度力いっぱい引っ張ってみましたが、外れないこともあり、引っ張られる角度が重要ではないかと個人的には思ったので、安全であることに過信せずに子供に伝えたほうが結果的には安全かと思います。

 

でも安全ナスカンがあった方が良いとは思っています。

安全ナスカンの方が安心するでしょうし、樹脂製だから壊れやすいと言っても壊れたら修理にだすか、使わなければいいだけの話です。

使わなければ事故の心配もなくなりますので、あった方が良いと思います。

 

個人的に樹脂製なのでデザイン的に嫌だなと思っていましたが、安全を無視してデザイン重視というのは、子供が使うものですから親としてあってはならないことだと思い、諦めていましたが、安全ナスカンありきで考える必要はないのかなと思っています。