ビジネスホテルのアメニティについて思うこと 最大手の資生堂が撤退

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2018年8月2日に資生堂が、ビジネスホテル向けのシャンプーやボディソープなどのアメニティから2018年12月で撤退することを発表し、取り扱い業者は出来る限りの在庫を持つことで対応していたようですが、いよいよ在庫もなくなりつつあることで、他のメーカーへの切替が必要となっていますが、他のメーカーも対応できない状況が続いているようです。

対応が出来ない最大の理由は、利益がないということに尽きるのでしょう。

利益が出ていれば、最大手の資生堂が撤退する理由はありませんし、2位のPOLA資生堂の撤退をビジネスチャンスとして、積極的に受注していくはずですが、対応しきれないようです。

 

このニュースに対して、「仮に利益が出ていなくてもホテルで利用して良いと思えば自宅用に使う人も多いだろうから結果的には儲かることに繋がる為、ホテル向けのアメニティの撤退は経営方針として間違えではないか?」との意見もあるようですが、このようなことを話すコメンテーターは、自分が自宅で使用しているアメニティはホテルで使用したことがきっかけで使ってるのか疑問です。

そういう理由で使用している方もいらっしゃるのだと思いますが、実際は少数だと思いますし、本当に良いなと思うアメニティは個人で購入しようとすると高価だったりします。

 

個人的にはクラシエのZIRAシリーズが好きで、良く利用するビジネスホテルがこのアメニティを置いているのですが、アマゾンで購入しようとするとシャンプーとコンディショナーで1,500円以上します。

このくらいするシャンプーとコンディショナーは、スーパーでも売っていますが、いくら良いと思っていてもそこまでお金を出す気はしません。

アメニティは、原価は非常に安くて販売価格の内訳としては原価よりも輸送費などの方が高かったりしますので、ある程度まとまった量を卸せる先は、良いかもしれませんが、分散してしまうと輸送費がかかりすぎてしまって利益が出ないということだと思います。

これは、競合が増えているということだと思います。

1位が資生堂で、2位がPOLAのようですが、1位が撤退したのでPOLAがホテル向けのアメニティ会社としては最大手となるようですが、むしろPOLAのアメニティは見かけることがすくなく、個人的には花王クラシエのアメニティを取り扱っているホテルを利用することが多いです。

DHCも増えているように思います。

これだけ競合が増えるとやはり利益を出すのは難しいのかなと思いますが、資生堂は、他の事業が好調らしいので、わざわざ利益度外視してまで継続する事業ではないと考えてもおかしくはありませんので、好調だからこそ将来性の見込みが少ない事業は撤退しようということかもしれません。

 

アパホテルは、アメニティは資生堂だったようですが、私は何度もアパホテル宿泊していますけど、印象がないです。

ぱさぱさして悪かったという印象もなければ、さらさらになったとか香りが良いなどという良い印象もないため、個人的にはよいと思ったアメニティは社名とブランド名くらいは覚えていたりするのですが、資生堂に関してはそもそも私が宿泊するようなビジネスホテルには事業としてやっていないのでは・・・とすら思っていたので、アパホテルでずっと使われていたことに驚きでした。