ランドセルPart39 半かぶせランドセルのメリット

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私の知人が半かぶせのランドセルを買ったようです。

知人(男)と奥さんと子供の間で、好みの違いがあったため色々揉めたようですが結局は子供の意見が通って半かぶせのランドセルにしたようです。

(ちなみに知人が購入したのは画像のランドセルではありません。LIRICOのランドセルも候補に挙がったようですが最終的にはナシになったようです)

半かぶせランドセルに対して知人が悩んだのはデザインが普通のランドセルと違うことによる嫌悪感とネットで検索すると否定的な意見が多いことだったようです。

 

確かにネットで検索すると半かぶせランドセルに対して否定的な意見が多いように思いますが、本当にデメリットばかりなのか・・・

デメリットとして挙げられている点を読むと人によると思いますが大したデメリットではないことも多く、そもそも半かぶせランドセルに対して否定的な意見を持った人の見解ではないかと思われるような意見が多いように思えます。

メリットとデメリットについてまとめると

【メリット】

①デザイン性が高い

②自分のランドセルだとすぐわかる(半かぶせランドセルは少ないから)

③かぶせが半分なので、かぶせを開いても荷物を取り出すのに邪魔になりにくい

 

【デメリット】

①防犯性が低い(かぶせの下の錠前が開けやすい位置にある)

②いたずらされやすい(①と同じ錠前が開けやすい位置にある)

③ランドセルカバーが取り付けできない

④濡れやすい(かぶせが上半分しかないので下半分が雨で濡れやすい)

 

こんな感じでしょうか。

デメリットに関しては、もっとあったように思えますが否定のためのデメリット的な内容も多いので挙げる必要もないですが、デメリットに関してですが、①の防犯性に関しては、小学生のランドセルを開けて何を盗むつもりなのか分かりませんが、盗もうとする人にとっては、全かぶせの錠前も簡単に開けることが出来ますし、半かぶせの錠前だから防犯性が低いということにはならないと思います。

②のいたずらに関しては、これは気を付ける必要があるかなと思います。

低学年の同級生によるいたずらは十分考えられますが、これは気を付けるしかないですし、全かぶせの錠前よりもいたずらしやすい位置にあるため仕方ありません。

③のランドセルカバーについては、これは、半かぶせのランドセルメーカーも認識しているようで、取り付け方について解説されているため半かぶせであってもカバーがつけれないとは限りませんし、半かぶせという普通とは違うデザインを選ぶ以上、こういう弊害があることは仕方ないことです。

④の濡れやすい点については、かぶせが半分だからかぶせがない部分が雨に濡れるということだと思いますが、かぶせがない下半分は防水加工されているため濡れても大丈夫です。全かぶせでも半かぶせでも濡れるときは同じように濡れますし、そもそも横に降る雨に対してはランドセルは無力ですから隙間から雨が入り込んでしまうことでしょう。

以上のように半かぶせのランドセルを選ぶ場合のデメリットとしては②に対して心配する必要があるかもしれませんが、いたずらする子はどんなランドセルでもいたずらするでしょうから半かぶせだからという理屈は成立しないかもしれません。

③に関しては事前にメーカーに確認することで解決でしょう。

 

デメリットとしてどこのサイトでも書かれていなかった(多分)と思いますが、一番気を付けるべき点は、機能的に問題がないかという点です。

特に今では標準のA4フラットファイルに対応しているかについては、対応していないメーカーもありましたので気を付ける必要があります。

更に言えば6年間の保証がついているのか、その保証内容は、大手や工房系と同じような保証範囲であることを確認する必要があります。

いわゆる普通のランドセルとは違うランドセルの場合、デザインが重視される傾向があり、大手や工房系では当たり前の機能が備わっていない場合がありますので、そこを注意すべきだと思います。

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半かぶせランドセルで検索するとすぐに見つかると思いますが、LEPOLEというメーカーがあります。

このメーカーは、工房系のカザマランドセルや村瀬鞄行にランドセルを製作して販売しているようですが、半かぶせのランドセルは、カザマランドセルが製作しているようです。

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HPにはA4フラットファイル対応と書かれていますが、大マチ内寸の幅は22.5cmしかありません。A4フラットファイル対応の場合、最低でも23cmの幅が必要ですが、22.5cmしかないのに対応としっかり書かれています。

でも詳細画像を見るとA4クリアファイルが入る大きさと書いてあります。

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この画像は、カザマランドセルのカジュアルという商品の画像です。

こちらは横幅が23.5cmもありますが、A4クリアファイル対応と書かれていますがA4フラットファイル対応とは書かれていません(23.5cmあればフラットファイル入ると思うのですが、A4フラットファイルは高さは30.7cmなので0.2cm足りないためA4クリアファイル対応ということかもしれません)

こういう点も気を付けなければなりません。

これあきらかに間違えていると思うのですが、LEPOLEは大丈夫なのかと思ってしまいます。

大手であれば、こういうことは何回もチェックしてミスがないようにしていると思いますが、こういうメーカーもあったりしますので、半かぶせに限りませんが、注意する必要があります。

 

 

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さて半かぶせランドセルの最大のメリットは、デザイン性もありますが、軽さにあると言って良いと思います。

上の画像は、工房系の榮伸のランドセルブランドconosakiの全かぶせタイプと半かぶせタイプの比較です。

半かぶせの方が120g軽くなっています。

この工房の半かぶせランドセルは、半かぶせといってもほぼ全かぶせに近いほどで、他のメーカーだと本当にかぶせが半分くらいの半かぶせランドセルもあり、重さも1,000gに近いほどまで軽量化されています。

一応私が見た限りでは、100g~180gくらい軽くなっています。

全かぶせランドセルと半かぶせランドセルがかぶせ以外すべて同じとは限りませんので一概に半かぶせが軽いとは言い切りませんが、かぶせの量が減ることによって軽量になることは間違いないと思います。

半かぶせランドセルのメリットとデメリットにおいて重さに関して書かれているサイトがなく、重さは重要な項目なのに不思議です。

 

半かぶせランドセルは、デメリットが多いように思われがちですが決してそんなことはなく、軽量化に適しており、かぶせが減ったことにより開け閉めが楽で使い勝手が向上します。

デザイン性に関しては好みがありますが、こういうデザインが好きな人は案外多いのではないと思いますし、好みのデザインであれば半かぶせランドセルも候補に入れるべきではないでしょうか。

目立つというイメージもありますが、決して悪いイメージで目立つ訳ではなくセンスの良さを感じさせるデザインでしょう。

好みなので嫌な人にとっては嫌でしかないと思いますが、決してデメリットばかりのランドセルではないと言えると思います。