宿は「公式HPからの予約が最低価格です」・・・とは限らない

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ホテルの予約をしようとすると、ホテルの公式HPには、「ベストレート保証」や「最低価格を保証します」などと書かれている場合が多いです。

実際、大手のホテルでは公式HPからの予約が一番安い場合が多く、更に通常よりも早くチェックイン出来たりするなど、特典があったりします。

 

そのため最近は公式HP経由で予約する人が増えており、予約サイトの楽天トラベルなどを利用する人が減っていました。

もっとはっきり言えば、行き先にあるホテルを楽天トラベルで検索する点では利用しますが、予約はホテルの公式HPから直接予約する人が増えました。

少し前ですが4月10日に公正取引委員会が下記の通り立ち入り検査をしたようです。

公正取引委員会が10日、宿泊予約サイト大手の「楽天トラベル」を運営する楽天と、「ブッキングドットコム」「エクスペディア」の日本法人に立ち入り検査した。独占禁止法違反の疑い。

 各社はホテルや旅行の予約を仲介するネットサービスを運営している。宿泊や旅行のプランを掲載する事業者に対して、予約価格が最安値になるよう求める条項が、「拘束条件付き取引」に該当する可能性がある。

 拘束条件付き取引は、競合よりも安い条件を求めるだけでなく、競合と同じ条件を求める場合も該当する場合がある。仲介手数料などが横並びになり、仲介事業者間の健全な競争の妨げとなりうる。

楽天トラベルなどに公取調査、ネット予約仲介の限界か 日経ビジネス

公式HPから予約する人が増えたことに危機感を持ったサイトが自社のサイトが最安値になるように強要していたようです。

実際、昨年から楽天トラベルは、クーポンに力を入れており、1泊100円~500円くらい割引してくれるクーポンを配布することが多くなりました。

場合によっては1泊1,000円割引とかも多く、もともとの料金の高いホテルは1,500円とかもありました。

普通の会社員が泊まるような1万円以下のビジネスホテルでこの割引ですから、我が家でもたまに行く温泉旅館になると5,000円割引とか普通にありますし、半額以下、7割引きとかもあります。

それがたまに実施する楽天スーパーセールの時であれば、たまにだからということになるのかもしれませんが、昨年から楽天はクーポンによる割引が常態化していました。

楽天トラベル経由により楽天ポイントがたまりますので、同じ金額であれば楽天トラベル経由の方がお得になりますが、更にクーポンで数百円ですが割引することで公式HPよりも確実に安くなります。

そうなるとホテルの公式HPによく書かれているベストレート保証というのが嘘になってしまいます。

 

大手ホテルはクーポン対象になることが少ない為、公式HPでの予約の方が安くなりますが、1店舗または数店舗しかないようなホテルは、クーポン割引を考慮すると公式HPよりもいつも安く楽天トラベルの方が予約出来たりします。

そのクーポンによる割引は、楽天トラベルが負担する訳ではないでしょうから、ホテルの負担になってしまいます。

ホテル直接での予約であれば予約サイトへ支払う手数料などの経費がかからなくなりますので、その分が宿泊者に還元されて安く泊まれるようになったのに、結果的には、HP経由の金額と同じ金額に予約サイトの料金も設定されて、更に数百円の割引を強要されているということだと思います。

宿泊者にとっては安く泊まれるので有難いことではありますが、仮に強要していたとなればそれは大きな問題だと思います。

 

以前の記事でも書きましたが、楽天トラベルの楽天スーパーセールの場合、子供料金設定が変わる罠があります。

大江戸温泉物語は、

・3歳未満は無料

・小学生は、大人料金の50%

・幼児(3歳~小学生未満)は、布団・食事付 大人料金の35%

 食事のみ 大人料金の25%

が公式HPでの予約時に適用される料金です。

楽天スーパーセールでは、半額設定になることが多く、土曜日以外での宿泊という条件付きの場合がほとんどではありますが、お得に宿泊が出来ます。

 

しかし、大江戸温泉物語のホテルによって子供料金の設定が違うため注意しなければなりません。

例えば、ホテルニュー岡部は、公式HP通りの子供料金設定ではありましたが、宿泊できる部屋が普通の部屋は対象外で、特別室のみ半額だったり、水葉亭はそもそも子供料金設定がなく、3歳未満は無料扱いでしたが、3歳以上は大人料金設定でした。

子供の人数や歳によりますが、公式HPでも数千円割引設定の日がありますので、そのほうが楽天スーパーセールよりも安かったりします。

すでに宿泊する日が決まっていて、近日中ということであれば、予約サイトと公式HPそれぞれで検索して比較すればよいですが、1か月以上先だったりする場合、公式HPだと直前割引などあったりしますので、それも考慮して、キャンセル料金が発生する日は何日前からか注意しつつチェックする必要があります。