衛生管理者Part6 勉強方法① 試験の傾向を知る

f:id:yoechi:20190202002635j:plain

試験において傾向を知ることは重要なことであり、それを知り、実行出来れば合格は確実です。

 

以前のブログでも書きましたが、過去問についての解説が豊富な問題集か解説本程度は金額も安いですから買って損はないと思いますが、個人的には講習等の参加は不要だと思っています。

会社都合で合格する人が多いと思うので会社が負担してくれれば費用はゼロですから参加しても損はないと思いますが、自己負担で参加する意味はないと思います。

 

そんなお金があるなら合格後の自分への御褒美に使ったほうが良いでしょう。

 

単なる合格者の一人なだけで長年衛生管理者の試験に携わっていたわけでもなく、数人の合格済の友人から得た情報と実際に受験した結果から、想定通りの試験内容でしたので、偉そうに書いておりますが、当然ながら偉いわけではないです。

 

講習などにお金払って参加する必要がないと思ったのは、覚えなければならない内容は講習受けても受けなくても同じですし、覚える内容は過去問に出た内容が主体となりますので、お金払ってまで講習受けるほどではないなと思っています。

 

個人的に講習会社に対して不信感があるのは、過去問は、講習会社のサイトで公開されていたり、ダウンロードできたり、ネットで問題を解くことができたりするのですが、案外いい加減で、答えはあってるけど解説が間違えていたりすることがあり、ネットで問題を解くサイトでも不備があって途中で問題が解けなくなることがあります。

公開されている過去問が別の年の分だったりするサイトもあったりします。

 

こういう講習会社が案外多いため、そもそも今までは合格率も高くわざわざ講習を受けてまで受験するような試験ではありませんでしたので、講習会社としてもいい加減なのかなと思ってしまいます。

 

余計な話が多くなってしまいましたが、本題の試験の傾向ですが、第一種衛生管理者の試験は、

①労働衛生(有害業務 80点 10問、有害業務以外 70点 7問)

②関係法令(有害業務 80点 10問、有害業務以外 70点 7問)

③労働生理(100点 10問)

の合計400点満点の44問の問題に対して、各項目40%以上の点数かつ合計点数60%以上となっています。

 

この44問の中で、問題は大きく分けて4つに分類されます。

私が勝手に分類しただけですが、

①初級問題:過去問と全く同じ問題でサービス問題と言ってよいと思います。

②中級問題:過去問ベースの問題ですが、回答項目の内容を変えている問題です。

③上級問題:回答項目の一部が、今までの過去問にはない内容が含まれているような問題です。

④超級問題:問題自体が過去問に一切登場しなかった内容の問題です。

 

違いについて簡単に説明すると 

(H30年10月公表過去問)問12 有害物質とその常温・常圧( 25 ℃、1 気圧)での空気中における状態との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
ただし、ガスとは、常温・常圧で気体のものをいい、蒸気とは、常温・常圧で液体又は固体の物質が蒸気圧に応じて揮発又は昇華して気体となっているものをいうものとする。
(1)塩素………………………………… ガス
(2)アンモニア………………………… ガス
(3)アセトン…………………………… 蒸気
(4)フェノール………………………… 蒸気
(5)ホルムアルデヒド………………… 蒸気

 

答え(5)ホルムアルデヒドはガス

 ①の初級問題は、同じ問題が出題され、②の中級問題は、他の過去問でもこの蒸気を求める問題は多く、他の過去問と回答項目をミックスさせた問題のことになります。

③の上級問題は、この回答項目の中に今まで見たことない物質を1つか2つ含めて出題される問題となります。

 

3年前までの試験に関しては、①の初級問題が多く、過去問の答えを知っているだけで合格も可能な状況だったようです。

なので、2、3年分の過去問を答えを見ながら正解だけ覚えて合格し、試験勉強はわずか3日とか、1日で合格したなんて人も結構いたようです。

正解だけ覚えていくのであれば20代とか若い時であったら私でも可能だったかもしれません

 

しかし現在は、①の出題率が大幅に低下しており、②と③が増えているようです。

①の初級問題が出題率40%前後

②の中級問題が出題率30%前後

③の上級問題が出題率20%前後

④の超級問題が出題率10%前後

 

な感じで出題されていると思います。

②と③に関しては、勉強量が問われるので、勉強量が少なければ、③は④と同じ難易度の問題になってしまいますので、線引きが難しいですが、②と③は、過去問で出題された問題及び回答項目に関して覚えていれば正解できる問題です。

 

 ①の場合は、正解の内容だけ覚えればよいですが、②の場合は、残りの回答項目4つも覚えていないといけません。

さらに③の場合は、初めてみる回答項目が含まれていますので、残りの4つが正解なのか不正解なのかしっかりと記憶していなければ、答えを導き出すことができません。

 

尚、④は今まで見たことない問題なので、④の勉強をする必要はありませんが(そもそも予測もつかないため)④の内、半分は、なんとなく常識的に考えてとか、衛生管理者の傾向的に考えて、自信はないけどこれが答えじゃないかと思うような問題であり、残りの半分は、そもそもそれを知っていなければわからないような問題です。

 

なので、④のうち半分は正解する可能性が高く、残り半分は正解するのが難しい問題となります。

 

衛生管理者は、上位何人が合格するという試験ではありませんので、満点めざす必要はありませんので、①~③をいかに正解するかが重要な試験となります。